コンサートプログラムで伝えて欲しいものは何か
クラシックのコンサートの話。
いつものことながら、プログラムを手渡されると、載っているのは
- ご挨拶
- 本日のプログラム
- 楽曲紹介
- 奏者の紹介
で、いつも思うのは、このプログラムを隅から隅まで読む人がいるんだろうかと思うのです。
クラシックを少しかじっている私が読んでいても、あまり面白みを感じないのです。 ああ、またおんなじですね、っていう感じで読んでしまう。
楽曲紹介
これを読み解くには、音楽の専門用語と専門知識はある程度必要とされます。 クラシックコンサート聞きに来る人は、それくらいは知っているよね前提で書かれます。
そんなこんな言葉で説明が続いていくので、ソナタ形式ってなんだ?でつまづくとよくわかんないけど、そんなもん、という理解で終わってしまいます。
そもそもこういう知識は、音大にいくか個別に音楽の勉強しないと通常の生活では触れることはありません。
弾く側としては、こ例えばソナタ形式を知っていることで、作曲家が変わっても、その型は同じだったりすると、楽譜や曲が読み解きやすくなったりします。 なので、弾く側としては勉強するし、この第一楽章はソナタ形式からなっており・・・という解説を受け入れやすいのですが、これは聞く側にとっては必要な解説なんでしょうか?
という疑問がいつも残ります。
聞く側にとって、この第一楽章は、で続く解説に必要な情報とはなんだろうか・・・?
この曲が生まれた時の作曲家の置かれた時代背景を物語的に、くらいで各楽章についての音楽的解説は、いらないかもしれない仮説。
※ 視点としては、時々軽くクラシックを楽しむ層をターゲットにしてます。
もう一つ、わからないのは
- 主題
- 第一主題
- 第二主題
という解説。
いつ、第一主題? 今第二主題? どれどれ?って、一緒に来ている友人(クラシックは聴き専)に聞かれても、オンタイムじゃないと答えられない。 今、第一主題!!って声に出すわけにもいかず、終わった後、歌えるほど知っているわけでなく、ましてや今日こんな曲初めてだよ、って場合は、私もよくわからない。
こういう解説書かれても、読んでもうーん、そういうもんがあるのね、くらいしかわからん、というのが素直な感想。
奏者の紹介
- 入選
- 受賞
- 研鑽
- 招聘
- 共演
- 師事
- 高い評価
これに、主語が入れ替わるオンパレードで頭に入ってこない。
ターゲットは音楽ビジネス関連の人々向けに履歴を披露しているという事かもしれないので、この解説は一般向けではないよね。
そもそも、何処かの国の何処かのコンクールがどれだけすごいのかは、音楽通音楽ビジネスしている人しかわからない。 なので、ふらっと聞きに来ている人にとってはその人がどういう人なのか?って興味持ってみても、深堀のしようがない。
せめてSNSの広報用のアカウントを載せておいてくレルか、YouTubeとかやっていてくれれば、素敵な音を出す人だと思ってからの続きでつながれるんだけど。
コンサートプログラムで伝えて欲しいものは何か?
今、書かれている内容は、音楽通だったり音楽ビジネス関係者向けにしか書かれていないので、一元さんがやってきた時につながれる要素が一つもないという感想。 じゃあ、何を乗せればつながれるようになり、一元さんが継続的なファンになるか?
それは、コンサートプログラムだけで語れることでもなさそうなので、宿題として考えます。